先人の知恵「木炭」で空気をきれいに
こんにちは、埼玉県久喜市の高気密・高断熱・高耐震の注文住宅会社、株式会社六花舎設計です。
季節の変わり目は、なにかと体調を崩しやすいですね。特にコロナ過で引きこもり状態になりがちで、気分は沈みがちではないでしょうか?
癒し効果を求めて木炭を部屋や玄関先においておかれる方も多いのでは。
木炭には様々な「力」が宿っているのはご存知でしょうか。近年、木炭が持つ「力」は研究機関などによって科学的に解明されてきましたが、古来より私たちはそれを知らずとも生活の知恵として生かしていました。その代表が囲炉裏です。
昔の日本家屋で囲炉裏が重宝されていたのは、暖を取ったり調理したりするためだけでなく、別の理由もありました。囲炉裏がある家屋の梁や柱は自然と黒ずんでいきます。黒ずんだ梁や柱は防虫・防臭効果を持つだけでなく、蒸し暑い夏に湿気を吸い取り、乾燥した冬に湿気を吐きだして、湿度を調整する役割も果たしていました。
これらはすべて生活の知恵によるもので、家屋を守っていたのです。
また、約二千年前に造られた、中国のマオタイ古墳の逸話も有名です。
棺が収められた部屋は無数の炭で覆われており、棺を開けると中の着衣や生活用品はどれも良好な状態で保存されていました。
これは文献にも残されており、木炭が腐敗を防ぐ(酸化防止)効果を持つ証明にもなっています。
このように先人たちは木炭の「力」を生活の知恵としていろいろな場面で活用していたのです。
そして現代でも、室内や冷蔵庫内に固形の木炭を置く家庭が増えてきています。
木炭はいつの時代も私たちの暮らしに恩恵をもたらしてくれる存在なのです。
その木炭を壁に塗ることで、有害物質や、湿気、匂いなどを軽減させる力があります。
昨日、木炭を塗った壁に住まわれているお施主様からも大変うれしいお言葉をいただきました。「この家に住んで3年目になりましたが、空気の綺麗さについてはすごく実感しており、血圧も安定して、アレルギーの症状が収まり、体調も良くなりました。病院の先生も血圧がとても安定しているので、とても驚かれています。」と。
木炭は多孔質材料で、電子顕微鏡で表面を見ると細かな穴が無数に空いているのがわかります。