「自然素材の家」を建てる前に知っておくべき10のポイント -7
六花舎設計 ナガタです。
とうとう関東も梅雨に入りましたね。
皆様は、雨対策を始めておりますか?早めの雨漏り対策や外壁の塗り直しなどが、
家を長く保つコツです。何か家で気になる事があれば、何でもご相談承ります♪
さて前回からの続きです。
あなたに合う自然素材
自然素材の仲間には、無垢材のほかにも漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)、和紙や布などを使った壁紙などがあり、その種類は豊富です。それだけに、自分が思い描く家にはどんな素材が合っているのか、迷ってしまう人もいるでしょう。
ここでは、そのいくつかをピックアップして、特徴を見てみることにします。
まずは、おなじみの漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)。見た目や雰囲気が似ているため、なにが違うのか疑問を持つ人も多いようです。漆喰(しっくい)は、石灰に海藻糊(かいそうのり)、スサと呼ばれる草などの繊維質を混ぜたもの。珪藻土(けいそうど)は、珪藻(けいそう)という藻の殻の化石に海藻糊(かいそうのり)やスサなどを混ぜ込んだものです。この二つの共通点は、調湿機能や断熱効果があること、消臭性や防火性に優れていることです。特に漆喰(しっくい)は、CO2を吸収するはたらきや、カビや細菌の発生・増殖を抑える効果、ホルムアルデヒドを分解する力を備えています。このほかにも、ビニールのクロスのかわりに、和紙や麻、絹などを壁材として利用する人も増えています。
珍しいところでは、新琉球漆喰(しんりゅうきゅうしっくい)と呼ばれる、沖縄の自然素材を原料とした壁材も。珊瑚(さんご)や石灰、赤土や赤瓦をベースに消石灰、凝固を促す無機質のFC剤を加えたもので、臭いや化学物質の発生を抑えます。
(琉球漆喰は、当社 むつの花で使用しております。)
また、煙でいぶした燻煙材(くんえんざい)も注目を集めています。木材をじっくりといぶすことで、調湿・消臭・防虫・防カビ効果など、無垢材が持つ特性が一段と高まり、耐久性も向上します。このため、構造材として使われることも多く、しっかりとした骨組みの家ができあがります。
個性的な自然素材の特徴を知ることで、どんな素材を使うのがよいのかが見えてきますね~。
2017.06.08.