漆喰と珪藻土の違い
こんにちは、六花舎設計の山寺です。
性能の違い
湿度を調整する性能は、珪藻土の方が高いです。漆喰も湿度を調整する性能が高いといわれていますが、下地が土壁であればという条件がつきます。
一般に売られている漆喰であれば、石膏ボードに1㎜の厚さしか塗らないので、調湿性能も限りがあります。
無添加住宅のオリジナル漆喰は、50種類以上の天然植物繊維を入れていますので、厚塗りができます。しかも、下地は土壁ではなくて、炭化コルクとのことで、炭化コルクも元々湿度調整の性能が持ち、W調湿効果になります。性能は従来の漆喰よりは十分高くなりますね。
大きいな違いは(防カビ、抗菌の性能)
珪藻土はもともと藻類の死骸が海底に長年にわたって、堆積にできた粘土状の泥土なものですので、その自体が固まる性質が持っていないため、防カビ剤や固化剤(接着剤)などを入れなければならないです。
しっくいは自分自身が固まる成分がもっているため、接着剤は入れなくて済みますが、市販の漆喰だと職員さんを使わなくて、一般人でも塗れるように、ある程度接着剤も入れるものも多いです。
防カビというと、珪藻土はまず防カビ性質が持ってないです。漆喰はアルカリ性なので、珪藻土よりも効果的でしょう。ただし、時間の経過にともないアルカリ性から中性に変化するので効果も弱まります。
施工上の違い
壁としての施工上のポイントは、崩れないことなので固まる力が重要です。漆喰の原料は、石灰岩です。消石灰に水を加えて練りこむことで、乾くと化学反応により元の石灰岩に戻るのです。つまり、自ら固まる力があるのです。
珪藻土は、漆喰のような自ら固まる力がないので、そのままだと乾いても崩れてしまいます。固めるための材料(接着剤)を混ぜ込む必要があります