「自然素材の家」を建てる前に知っておくべき10のポイント -3
暖かくなってきましたが、私の住んでいる地域では、桜の開花が遅れており、
昨日の休日、お花見に行ったのですが、全く咲いておりませんでした。
来週の休日の時まで、桜が残っていると良いのですが、、、。
気分もソワソワしている六花舎設計ナガタです。
前回からの続きです。
国産材を使うメリット
「地産地消」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。地産地消とは、その地域でつくられた農産物などを、その地域で消費することです。これにより、輸送費用を抑えられえるだけでなく、食材や食文化への理解を深め、地域経済の活性化にもつながるという考え方です。
これは、木材にもあてはまることです。日本には日本独特の気候があり、山には日本ならではの木が茂っています。つまり、国産材を使って家を建てるということは、日本の気候に合った木で家を建てるということ。雨が多い日本では、湿気に強い国産材を使うのがもっとも理にかなっているのです。もちろん、輸送費は安く、輸送にかかる時間も少なくてすむので、シックハウスの原因となる防虫剤や防腐剤を使う必要もありません。
国土の7割を占める森林は、日本が誇る豊かな資源です。しかし、残念なことに森は荒れ、時として自然災害を引き起こす原因となります。日本の木を使って家を建てるようになれば、山にも手が入り、森はよみがえります。緑が増えれば、温暖化の進行を防ぐことも可能です。また、そこには人が働く場所も生まれるでしょう。
建築に使われなかった端材(はざい)は、薪として再利用することもできます。その際に発生するCO2は、カーボンニュートラル(※)という考え方によって、あらたなCO2の排出を抑えます。
国産材を使って家を建てることは、森と人とが循環し、暮らしと環境を守ることにつながるのですね~。
※薪の燃焼によって発生するCO2は、もともと木が成長する過程で取り込んだものであり、大気中のCO2を増加させるのではなく、大気中に戻ったという考え方。また、ほかの木が成長する際に再度吸収されるという、CO2の循環をあらわした言葉。