「自然素材の家」を建てる前に知っておくべき10のポイント -2
2017/03/19
設計担当のナガタです。
本日は朝から、久喜マラソン大会があり大勢のランナーが
会社の前を走り去っていき、デスクワークの私には眩しい光景でした(笑)
さて、前回からの続きです。
「木の種類による違い。」
スギやヒノキ、カラマツやケヤキなど、木の種類によってその性質や用途は異なります。
一般的に土台や柱など、家の構造部分に使われることが多いのがスギやヒノキです。スギは日本でもっとも多い木で、比較的安価で手に入れることができます。木目がまっすぐで、柔らかく加工がしやすいので、天井や壁、建具など、幅広い用途があります。水にも強く、スギの赤身(あかみ)は、古くは船の材料にも使われていたほどです。一方、ヒノキは高級木材というイメージがありますが、これはスギなどと比べて成長が遅く、建材として使えるまでに時間がかかるため。強度があり、耐水性、耐久性に優れ、光沢がある木肌と独特の芳香(ほうこう)が特徴です。
カラマツは寒冷地に多い種類で、成長が早いのが特徴。柱や梁(はり)、垂木(たるき)などのほか、床材や壁材にも使われます。赤身(あかみ)や節が多いため、味わいのある仕上がりが魅力です。同じマツでも、いわゆるパインと呼ばれるものは、北欧産のアカマツを指すのが一般的。女性に人気の北欧家具にもこのパイン材が使われています。
水回りに最適なのがサワラです。水や湿気に強く、防ダニ効果もあるといわれ、浴室や浴槽のほか、桶(おけ)などの材料としても重宝されています。ちなみに、スギやヒノキ、カラマツやサワラは針葉樹の仲間です。
これに対し、ケヤキやナラ、サクラといった広葉樹は硬く、加工が難しいものが少なくありません。反面、傷がつきにくいので、床材などとしてよく利用されています。中でもケヤキは耐久性が高く、寺社の建築や大黒柱にも使われています。サクラは木目が美しく、家具や工芸品の材料としても人気の木です。
こうしてみると、「木の家」と言っても色々な場所や用途によって
様々な種類の木が使われているんですね~。
皆様も、ご自宅の木の部分を見て、何の種類の木か調べてみるのはいかがですか?
ナガタ